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カフェにいるノマド経営者風や投資家風の人たちに足りないものってなんだろう?

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photo credit: APEC PERU 2016 _FOT6367_H via photopin (license) 

 

こんにちは。てけです。

 

 

僕は、勉強や、重要な情報を扱わない仕事をカフェで済ませることが多いのですが、僕がカフェで勉強や仕事をするようになって、以前に比べて変わったなと思ったのは、カフェで商談をする人、保険の営業をする人、セミナーへの勧誘をする人など、カフェがオフィスの会議室のような使われ方をするようになったことです。以前もあったかもしれませんが、最近特に目立ちます。その中で、気になることがあったんです。

 

もはやオフィスと化した最近のカフェに集まる、怪しげに見える若年起業家集団や投資家集団

最近、カフェにいる人たちの中で、大学生くらいにも見える、イケイケな感じの若い人たちが、同じくらいの年代の人に起業を勧めたり、投資を勧めたりと、少し怪しい香りがする集団が特に増えたなあと思い、よく観察をしています。すると、彼らのスーツの着方が、経営者やセールスパーソンだとしたら、損をしてしまうような着方をしている人が多いことに気付きました。これは心配です。

 

なぜなら彼らは、もしかしたら本当は素晴らしいビジネスをしているかもしれないのに、彼らのスーツの着方が、「信頼したくない」という印象を与えているため、「胡散臭い起業家集団」のように見えてしまうからです。彼らの中には、少なくとも見た目では「お金を託したくない」と感じてしまう人が多いのです。

 

そんなの、もったいないじゃないですか。

 

そこで今回は、信頼を得るためのスーツの着方について、少しお話をしたいと思います。

 

なお、僕は現在、サービス業をしています。ドレスコードが決まっているわけではないのですが、クライアントに対してサービスを提供するので、どのような服装が好ましいかは、一般的な人たちよりは理解していると思います。また、僕自身がスーツが好きで、スーツを試着して買ったり、奮発してテイラーメードをしてもらったりした際には、担当者の方に様々なことを相談したり、スーツ売り場で営業の方に質問をしたりしながら、スーツについて学び続けています。なので、スーツについて、お話しできるネタはそれなりに仕入れてあるつもりです。

 

カフェにいる若年起業家集団や投資家集団が「なぜか胡散臭く見えてしまう」理由

カフェにいる若者の起業家集団や投資家集団がなぜ胡散臭く見えるのか、それは彼らのスーツの着こなしにあります。彼らの多くは、以下のような着こなしのうち、複数当てはまっています。

 

  • スーツのストライプが太い、またははっきりと入っているスーツを着ている
  • やけに光沢のある生地を使ったスーツを着ている
  • ネクタイが派手
  • 派手なアクセサリーや、大きなバックルやブランドロゴをかたどったバックルがついたベルトをしている
  • 靴の色が明るすぎる
  • 靴下が派手
  • 腕時計がやけにキラキラしている

 

などです。一言で言えば、「成金くさい人」や「パーティーの参加者」のような格好をしている人が多いのです。当の本人は、実際稼いでいるかもしれません。しかし、私は彼ら・彼女らのような人たちにお金を託したくありませんし、一緒にビジネスをしたいとも思えません。なぜならば、「お金を浪費しているのではないか」「お金の管理ができない人なのではないか」「出資した人たちのことを真剣に考えているのだろうか」「自分の利益のことしか考えていないのではないか」というマイナスなことを、どんどん考えてしまうためです。

 

このような人たちが、真の意味で「投資してみてもいいかも」「一緒にビジネスをやってみてもいいかも」と、より幅広い人たちから思われるようになるには、どのようなことをすれば良いのでしょうか。

 

 

経営者が一番アピールしなければならないのは、「信頼できる」ことであり、「金を稼いでいること」ではない

僕の仕事の中では、企業の経営者層や、部長さんなどの方々と接することが多いほか、僕は社外活動で、あるボランティア団体の東京支部における代表もしているため、経営者に近い立ち位置をそれなりに経験してきました。その中で、特に大事なことと感じているのは、「経営者は、実績があまりないうちは、とにかく『信頼できる存在』であることをまずアピールしなければならない。」ということです。そして、その『信頼できる存在』になるために、スーツの着こなしをはじめとして、身なりを整えるのはとても大事なのです。

 

なぜ大事なのか、それは、経営者を家に例えると説明できます。家の外観や玄関に当たるものが、身なりなのです。家の外観や玄関の格好が良くないと、まず家を見すらしません。ましてや入ってもくれません。家に入れば、もしかしたらとても快適な家かもしれませんが、家の外見がまずければ、その家は、吟味すらされない可能性があるのです。

 

経営者も、やはり最初は、身なりから判断されてしまうのです。なので、信頼できそうな身なりにすることは、とても重要なのです。中身に自身のある経営者ならば、尚更です。そして、ここではどのような身なりが「信頼できそうな身なり」なのかということのみ、僕の意見を述べます。決して、美醜の話ではないことを理解していただけると嬉しいです。

 

では、「信頼できそうな人」と思われる人は、どのような雰囲気を纏っているでしょうか。

 

  • お金を浪費していなさそうなイメージ
  • 安心感のある見た目と中身を持っているイメージ
  • 細かなことまで気配りができるイメージ
  • 体型が整っていて、かつ体も服装も清潔感があるイメージ
  • 話し方や振る舞いから、知性や教養を感じるイメージ

 

などでしょう。

 

これらのイメージは、先述のカフェでの若者起業家や投資家の身なりからは、まったくといっていいほど湧いてきません。むしろ、恐怖を感じさせます。僕には、彼らの身なりは、もともとそれほど稼げていないにもかかわらず、背伸びをして着飾って、純粋な人を嵌めてお金を吸い上げている人のような印象を持ってしまいます。

 

これでは、本当にもったいないです。中身を判断する前に、門前払いされているわけですから。

 

 

外資コンサルティング会社や外資投資銀行の社員は、ぱっと見、地味である理由

皆さんは、外資コンサルティング会社や外資投資銀行に勤めている人たちに、どのような印象を持っていますか。もしかしたら、「光沢のある生地で仕立てられたライトカラーのスーツに、金色だったりダイヤの散りばめられた高級腕時計、派手なネクタイにバッグ…」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

 

しかし、実際の彼らは、とても地味です。知り合いに、それらの企業に勤めている人がいますが、皆さんとても地味です。この「地味」の意味は、値段と着こなしにおいて地味という意味で考えて欲しいです。量販店のスーツに、2万〜3万の革靴といった着こなしがごく普通で、時計も普通に1〜2万くらいの安価なものをつけている方も多くいます。 上の方の役職になると、高価なスーツや時計を着る人も多いですが、それでも、とんでもない値段のものは余程の役職の人たちでないといなかったりします。

 

そして、色もとても地味です。グレーかネイビーかダークグレーのスーツに白か薄いブルーで無地のシャツ、黒かダークブラウンの革靴という装いです。街を歩いていると、一般的なサラリーマンの方が、より派手な格好をしているくらいに感じます。

 

では、なぜ地味な格好をしているのか、僕が思うのは、やはり、「クライアントからの信頼を得るため」だと思うのです。クライアントは、2ヶ月や3ヶ月くらいのプロジェクトで数千万円から数億円を払ってコンサルタントに依頼をしたり、数億円や数十億円の金額を投資銀行に手数料として払っていることから、クライアントの会社にとって大きな出費を彼らに対してしていると言えます。そのお金は、大切に使ってもらいたいと考えるのが、クライアント側の心情ではないでしょうか。コンサルタントやバンカーが派手な服装をしていれば、クライアント側はあまりいい気分はしないと思います。

 

他に考えられるのは、例えば、長時間労働であったり激務であって、スーツや靴はすぐにダメになってしまうから、地味で安価なものを多く揃えているという場合でしょうか。ただ、基本的には、スーツや靴は彼らにとって商売道具なので、あまり妥協はしていないと思われます。結果的に、「信頼を構築して長期的な関係を築くために、クライアントを引き立てるために地味な服装をしている」人が多いのではと考えています。

 

実際、20代のうちから数千万円の報酬を手にする人も多いゴールドマン・サックスでは、華美過ぎない服装を暗黙のドレスコードとして決めているようですね。僕は、六本木ヒルズに行った時に、ゴールドマン・サックスの社員の方々をよく見かけていましたが、皆同じような服装をしていました。その服装は、「白のシャツにダークグレーのスーツ」でした。しかし、皆さん、長時間勤務であるにもかかわらず、比較的パリッとした状態のシャツを着ていました。そして革靴には高級感があり、艶がありました。

 

プレジデントオンラインにも、僕が見た服装と同じような服装が、ゴールドマン・サックスドレスコードとして共通の認識としてあることが書かれています。

 

「ゴールドマンやマッキンゼーの社員は、皆一様に白いシャツ(または無地の薄いブルー)にダークスーツという、まるで制服のような驚くほど没個性な服装が特徴。彼らが外見で重視しているのは、あくまでも『清潔感』。決して『個性』を強調するものではない」

出典: 戌亥真美「世界のエリートは“白いシャツ”と“10年選手の革靴”を身につける」プレジデントオンライン

 

president.jp

 

そして、没個性で一見地味な服装をしていながら、シワのないシャツと磨き上げられた革靴を着用することで、清潔感のある服装を実現しています。想像をして見て欲しいです。華美でなく、清潔感のある服装をしている人に対して、どのようなイメージを持つでしょうか。少なくとも不快なイメージは持ちません。そして、「自分を律している人」、「飾り立てる必要がないほど自分に自信がある人」であるというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。僕は、そのようなイメージを植え付けるのが、クライアントからの長期の信頼を得るための大切な一歩だと思っています。なので、ゴールドマン・サックスドレスコードには大きな意味があると思いますし、真似したいとも思います。

 

世界で最も採用基準が厳しい企業の一つ (2013年のForbes社の調査で、世界で最も面接の問題が難しい企業に入っています。) である外資コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーでも、暗黙の了解で、ドレスコードがあるようですね。役員であるパートナーや上級管理職であるプリンシパルの方々の写真を見る限りでは、ドレスコードゴールドマン・サックスほど厳格ではなさそうですが、大部分は、同じような服装をしています。クライアントからの信頼を得るために、「相手を不快にさせない」、「悪目立ちしない」ことを意識しているようですね。

 

僕は、マッキンゼー・アンド・カンパニーゴールドマン・サックスの社員に共有されているこのような考え方は、好きです。

 

 

世界で最も多くの自動車を売った「営業の神様」、ジョー・ジラードさんから学ぶスーツの着こなし

ゴールドマン・サックスマッキンゼー・アンド・カンパニーの服装に関する哲学と似たようなことを哲学として掲げている人に、ジョー・ジラードさんという方がいます。

 

ジョー・ジラードさんは、世界で最も多くの自動車を、1台1台直接販売したセールス・パーソンとしてギネスに登録されている方です。ジラードさんの営業に関する哲学や鉄則には、本当に、「そこまでやるかッ!?」という叫びが出てしまうほど僕は深く惹きつけられているのですが、その中で、服装に関して、「ルール6 『適切な装いをする』」という章の中で彼は次のように述べています。

 

朝家を出る前に、鏡を見て自問してほしい。「自分は今日演じる役にふさわしい装いをしているだろうか、人にどんなイメージを与えるだろうか」。より具体的には「この人から買いたいと思わせる外見をしているだろうか」。 (中略) 服装について覚えておくべき最も重要なことは、TPOに合った服装をすることだ。 (中略) 誰でも場違いなほどラフな服装や着飾りすぎた服装の人を目にしたことがあるだろう。場合によっては笑えるほど滑稽なことさえある。ただし、笑われるのはそれを着てきた人であって、その服ではない。 (中略) 自分を頭のてっぺんから爪先までトータルに見て、なるべく売れそうなパッケージにするためにあらゆる手を尽くせ。

出典: ジョー・ジラード,トニー・ギブス, 満園真木 (訳) 「営業の神様」 ルール6 『適切な装いをする』

 

幼少の頃に靴磨きをして生計を立てていた時、成功者の服装を観察し続けることで、服装に隠された成功への鍵を洞察していたジョー・ジラードさんの指摘には、本当に納得をさせられてしまいます。成功のための服装は、華美にかざりたてるのではなく、TPOに合った、清潔感のある、顧客に親近感を与える服装が最も良いと述べています。

 

加えて、ジラードさんは、スーツだけでなく、靴へのアドバイスもしています。それは、「上質な靴を毎日磨き、手入れをして長く履こう」というものです。

 

質のいい靴にそれなりの額を投資したなら、ぜひ型崩れを防ぐシューキーパーを使うべきだ。傷に注意し、かかとがすり減ったら交換しよう。(中略) 全員に言うが、どうか毎日 (月に一回ではなく) 靴を磨いてほしい。玄関で家を出る前に三十秒あればできる (靴磨きのベテランが言うのだから間違いない)。

出典: ジョー・ジラード,トニー・ギブス, 満園真木 (訳) 「営業の神様」 ルール6 『適切な装いをする』

 

僕は、本当にその通りだと思います。良い革靴は、長く履けば10年は持つと言われています。そして、靴磨きをはじめとする手入れは、しっかりやればやるほど革靴の表面を強くしなやかにしてくれますし、同時に細かな傷も埋めてくれます。革の保湿も同時に行えるので、革靴にとって致命的なひび割れも防げます。結果として長く履けるため、節約につながるほか、顧客からの印象もよくなります。一石二鳥だと思います。

 

年収数千万を稼ぎ出す人達は派手過ぎないけれど、清潔感のある、人を不快にさせない装いに気をつけながら日々の業務に邁進しているということを、少しでも伝えられていたら嬉しいです。

 

ところで、上記の2点の引用元は、ジョー・ジラードさんの「営業の神様」という本からです。僕はあまり啓発書のようなものは読まないのですが、この本は大好きです。僕が、ブックカバーが擦り切れてボロボロになるまで読んだ啓発書は、この本だけと言っても過言ではないです。もうボロボロすぎて、追加で同じ本を買おうか考えているくらいです。

 

そこまで僕がこの本に惚れ込んでいる理由は、この本に書かれているルールは、全てジョー・ジラードさんがご自分で、効果があることを自身の仕事の中で検証しきったルールのみを厳選して紹介しているからなのです。従って、説得力が段違いですし、僕自身、最初に読んだ時には、「ジラードさんのようなセールス・パーソンからは買ってしまうなこりゃ」と思ってしまいました。この本に書かれているルールを当たり前にこなせるセールス・パーソンからは、買わざるを得ないですわ。

 

営業の神様

営業の神様

 

 

他にこちらの本もオススメです。僕は両方読んで、世界最高レベルのスピードでリピーターを増やすにはどうすればいいか、そして長期にわたってモノを売り続けるにはどうすればいいかに関する理解がより深まりました。そして本当に、ドン引きレベルで顧客のために動くジラードさんに驚きました。

  

私に売れないモノはない! (Forest 2545 Shinsyo)

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まとめ: ビジネスでは、悪目立ちをしないようにしつつも、上質な靴と上質な体 (=健康な体) づくりにはこだわりましょう

結果的に、資金を調達してモノやサービスといった商品を作り出し、人に商品を売り、利益を得ることがビジネスの本質であるとするならば、いかにお客様から信頼されるか、投資家から信頼されるかが鍵となります。そのためには、

 

  • シャツやスーツは華美過ぎないものを選ぶ
  • 革靴は、質が良く、色は黒やダークブラウンのベーシックなものを選び、可能であれば毎日磨く (靴の表面の汚れを落とし、空ブラシをかけるだけでも靴は見違えるほどに綺麗になりますよ。)
  • 日頃から健康に気を使い、適切な体型を保つほか、清潔感を保つために、身だしなみに注意する

 

ことが大切だと思っています。僕は、質素で清潔感のある服装であるがためにお客様との距離が離れることはほとんどないと思っています。少しでも共感してくれる人がいれば幸いです。