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部下が年休をいきなり取ることを嫌がる上司は、全て悪者なのだろうか

こんにちは。てけです。

 

ここ最近仕事が本当に忙しくなり、全く更新ができていませんでした。読んでくださっている方々には、申し訳ない思いでいっぱいです。

 

そんな中、ふと、「新入社員が年休を急に申請して、先輩社員から嫌がられて揉める」という話を聞きました。

 

僕は、もともと大学をアメリカで過ごしたこともあるし、アメリカの自由な環境の中で働いていた経験もあるので、最初は、年休は取得したい時に取得すればいいではないかという考えしか持っていませんでした。

 

しかし、仕事をして、全くの下っ端から、少しずつリーダーとしての経験を積ませてもらえるようになり、新人を教育する機会が増えてくる中で、年休に対する考え方が変わってきました。

 

結論から言うと、「年休は取得したい時に取得するのが良いと言う考えは変わらない一方、もし年休を取得しようとする日があらかじめわかっているなら、年休を取得しようとする日程の候補日をあらかじめ知らせてくれるとありがたい」ということを伝えたいです。

 

本当に急に年休を取らなければならなくなって、取るのは全く問題ないと思います。しかし、中には、何ヶ月も前から計画している私用のための年休を、直前で申請してくる人がいます。「年休申請は直前申請でも認められるのが当たり前!労働者の当然の権利だ!」と言わんばかりの人、あなたの職場にもしかしたらいるかもしれません。

 

僕は、そのようなことは、本人にとっても、会社にとっても、良いことのようには思えないと思うようになりました。なぜそのように思うようになったのか、話をしてみようと思います。

 

 

「半人前のくせに年休を取るな!」の背景に存在する、様々な気持ち

その新入社員と上司がもめた話では、上司は「半人前のくせに年休を取るな!」と行ったらしいのです。年休の取得は、労働者の権利ですので、半人前であろうがなかろうがとって良いですし、取るべきです。実際、その言葉の背景には、「オレがこんなに働いているのに、のんきに休みやがって。」という嫉妬が隠れている場合が多いと思います。嫉妬に負けてはいけないこともあります。

 

さて、一般的には、ここまではいろいろなところで分析され、「なんだ、結局上司の嫉妬じゃん。私には私の人生がある。上司に振り回されたくはないよね。休みとった部下えらい!」で片付いてしまっているケースがほとんどだと思います。

 

今回は、この上司の気持ち、「オレがこんなに働いているのに、のんきに休みやがって。」をさらに深掘りしてみようと思います。なぜ、この上司はムカついているのでしょうか。

 

もしかしたら、その上司はあなたのことをとても気にかけてくれている、あるいは期待してくれている上司かもしれませんよ?

 

なぜならば、このムカつきの背景には、こんな理由も隠れているためです。

 

  • (新人) はまだ立ち上がりの段階だから、負荷のかけ方をゆっくりにして、潰れないように、長期的に育てようとしているのに、急に休みを取るなんて…。こっちは (新人) の分も仕事をして、さらに尻拭いもしているのに…。

  • (新人) は全然できないやつだから、とにかく少ししか仕事を任せられない!しかもこんなに教育しているのに、習得の速度も遅い。それなのに休みを取るなんて!こっちは (新人) の分も仕事をして、さらに尻拭いもしているのに…。

 

上記の二つの文には、共通した部分があります。それは、「新人の仕事は、かなり制限されたものしか与えられていないこと」と、「上司や他のチームが、新人の分を埋め合わせしているおかげで、新人は、仕事を回せていること」です。年休の取得は、他の人に負担をかけます。休む側はなかなか実感できないことですが…。

 

嫉妬以外にも、上司が部下に期待をしているからこその苛立ちからも、「オレがこんなに働いているのに、のんきに休みやがって。」が出ていることもあることも伝えたいです。「半人前なのに年休とるな!」の一言の裏には、新人への期待が込められている場合もあるのです。

 

富士山に登ってもらいたい上司と、ジャングルジムに登ってライオンキングしている部下

現在、私は専門職の一種に従事しています。クライアントから提示された課題を、チームで解決する仕事をしています。

 

そのような場所では、基本的にクライアントは、一定以上のクオリティのものを、早く安く得たいと思うので、締め切りはタイトになり、メンバーは全力で働かざるを得なくなります。

 

そして、リーダーはチームメンバーの全てを決められるわけではありませんので、ドリームチームはまずできません。プロジェクトにフィットする人としない人が必ず出てきます。どんなプロジェクトでも安定した実績をあげる人は極めて稀で、大抵、メンバーのそれぞれに、フィットするプロジェクト、しないプロジェクト、合うリーダー、合わないリーダーがいます。

 

そんな中、プロジェクトリーダーは、プロジェクトを完遂するために、それぞれのメンバーの性格や力量を把握した上で、仕事の割り振りを決定していきます。似たようなプロジェクトを何度も経験している人や、プロジェクトリーダーへの昇格を狙えるような優秀な人材には多くの仕事を、新人や経験が浅いメンバー、そしてまだ仕事の勘所が掴めないメンバーには、仕事を少なく割り振ります。

 

しかし、新人にとっては、「少なく割り振られた仕事」であっても、相当な難易度になることもあり、全力で取り組み、終わらせようとします。熟練した人がやれば30分で終わるような仕事でも、数時間かかったりします。そして、その仕事が終われば、大いなる達成感がやってきます。

 

上司が切り分けに切り分けまくって与えた仕事を、新人は全力で運んでいるという構図があり、この「上司と新人の間に起こる認識のずれ」が、先ほどの年休問題に発展したのではないかと僕は思うのです。

 

そして、上司が新人に与えなかった部分の仕事は、他のメンバーや上司がこなしているというわけです。

 

このことを新人がもし理解していれば、年休の取り方が変わってくるのではないでしょうか。

 

僕は昔は、この考えがなく、上司が与えた小さな仕事を全力になってこなし、自分だけ大きな達成感を味わっていたことがありました。上司は富士山に登って欲しいと思っているのに、ジャングルジムに登って喜んでいた自分…。思い出しただけで恥ずかしい。

 

その頃は、「年休はいつとったっていいはずだ。こんなに頑張っているんだから。」と言う考えしかありませんでした。

 

しかし、経験を積み、少しずつ後輩の指導をするようになり、リーダーの仕事もさせてもらえるようになって、自分が新人の頃にしていた仕事が、かなり小さく細分化された仕事であることがわかった時、自分に割り振れなかった仕事を必死になって片付けていたであろう上司の気持ちがわかるようになりました。

 

そして、年休を取るときには、せめて気持ちよく、他のメンバーに私の穴を埋め合わせてもらえるように、前もっていつ年休を取る予定であることを打ち明け、例えば、「3連休取るとしたら、金曜日からの3連休と、月曜日を含めた3連休のどちらがよろしいでしょうか。」と言ったところまで上司と話し合うようにしています。

 

加えて、私がもし、年休申請時にこのような調整をしてくれる部下がいれば、仕事の割り振りをあらかじめ考えておくこともできるし、大変ありがたいとも思うようになりました。あらかじめ言ってもらえれば、休む部下の工数をあらかじめ少なくするなど、気持ちよく休んでもらえるよう、リーダーとしても配慮ができるのです。

 

年休を突然申請してもOKする上司の中には、まずいタイプもいるかも

年休を前日申請しても「いいよ」という上司の存在は、法律上には当たり前であり、実際全ての上司がそうであるべきなのです。ただ、そんな上司は…

 

  • コンプライアンスへの意識がとても高い上司
  • 部下が急に休んでも、仕事を巻き取れるほど、極めて優秀な上司
  • 自分もバンバン休んでいるので、部下にも休んでもらいたい上司 など

 

といったポジティブな上司か…

 

  • 年休を取ろうとする部下に対して期待をしておらず、昇進をさせようとも思っておらず、いてもいなくても変わらないと思っている上司
  • 部下の年休消化率が会社から評価されているため、仕方なく了承している上司 など

 

のネガティブな上司でしょう。

 

このうち、怖いのは、ネガティブな場合です。この場合、年休とり放題でも一向に昇進できないと言うこともありえますし、仕事が一向に回らず、休まないメンバーは残業に残業を重ねるようなことにもなりかねません。

 

ただ、出会ってすぐに部下に対して全く期待しなくなる上司はまずいないと思いますので、もしかしたら、上司を失望させるようなことを、「労働者の権利ばかり主張している部下」がしている可能性も否定できないのです。

 

ここまで話をすると、アメリカでは当たり前に休めると言う話が出て来ることがありますが、その裏にはこんな事情があります。

 

アメリカで年休の取得が当たり前のようにできるのは、会社にとっても、「会社の権利」を大いに行使できるためです。

 

アメリカでは、「もう明日から来なくていいよ」と言う解雇が普通にあります。そのような環境では、年休を取ろうか取るまいが、成果を出していればいいのです。成果を出さなくなったら即日解雇すればいいだけなので。しかし、この「成果」は必ずしも自分の能力で決まるものではないですし、評価するのは上司です。つまり、アメリカでは上司が部下の人生を決めているのです。上司が要らないといえば、終わりです。(その代わり、拾ってくれるところも多くありますが…。)

 

日本の職場は、アメリカに比べて労働者が守られている職場が多いと思います。そんなかで、あまり労働者が「労働者の権利」を主張しすぎると、会社側も「会社の権利」を主張する時代が来るようになり、解雇が続発する社会になるのではないかと僕は心配しています。

 

「自由に解雇できるようになればいいんだ!」と言う人は多くいます。しかし、仕事の能力は、本当に様々な条件で変わります。会社のエースが突然、全く使い物にならなくなることも、窓際族が配置変換を経てエースになることも、両方あり得ます。自分の力だけではどうにもならない部分が多いのに、「自由に解雇できるようになればいいんだ!」と言っている人は、今の上司が他の上司に変わった瞬間に解雇されるかもしれませんよ?

 

確かに、日本の職場は、「労働者の権利」も「会社の権利」もなあなあになっており、嫌なこともたくさんあるし、理不尽なこともたくさんあります。しかし、日本の会社で働くならば、その「なあなあ」な状況を逆手に取り、楽しむことも必要だとも思うのです。

 

結局、何を言いたいのか

ここまで話をして、前の話に戻します。

私が言いたいのは、次の3つです。

(1) 年休取得に対して、あまりよくない反応をしている上司は、もしかしたら年休を取得しようとしている部下に配慮をしているがゆえに、今は部下に対して簡単な仕事しか回していない上司かもしれないですよ。部下は上司の期待値にどれくらい答えられているかを明確に知るまでは、年休取得時に上司の苦労に思いを馳せるのも、上司からの信頼を得るためには必要かもしれないです。

 

(2) 年休の即日申請ですらOKする上司は、必ずしもポジティブな理由だけでOKしているわけではないです。その部下に期待していないから、OKしている上司もいます。要注意です。

 

(3) 年休を申請するときには、いつ申請してもいいです。しかし、前もってお知らせしてくれたり、調整してくれると、ボーナスポイントにはなりえます。本人にとっても、休みまでの仕事の負荷が軽くなったりして、休みの準備に集中できるメリットがあります。(想像してみてほしいです。臨時休業をバンバンしているお店に、安心して立ち寄れるでしょうか。大切なデートで使えるでしょうか。大切な取引先の接待に使えるでしょうか。私は不安です。仕事は、労働者の時間を予約して進めるものでは必ずしもないので、「予約すればいいじゃん」と言う意見は、ここでは除外したいです。)

 

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